2013年1月16日水曜日

自律神経失調症の治療-自律神経調整薬

自律神経調整薬(自律神経調整剤とも)というお薬があります。
これにはいくつか種類があるのですが、その中でも比較的処方されやすいトフィソパム(商品名・グランダキシン)にのみ触れさせていただきます。
トフィソパムは構造的にはベンゾジアゼピン系の抗不安薬に分類されるのですが、自律神経によく働きかけ自律神経の不調から来ている症状をやわらげてくれるというものです。
ただ、自律神経を乱しているからと言って自律神経調整薬を処方されるというケースはそれほど多くはないようです。
効果が穏やかなのと、すべての不調症状をカバーしてくれるわけではないため患者さんによって向き不向きはあります。
私も処方されたことがありますが、残念ながら望ましい効果は得られませんでした。

2012年10月16日火曜日

自律神経失調症の治療-自律訓練法

自律神経失調症の治療・改善法の1つとして自律訓練法というものがあります。
ドイツの精神科医シュルツによって考案された自己催眠法です。
これによってストレスを緩和し、症状の改善を期待することができます。
以下の通り、背景公式と6つの公式と消去動作から成り立っています。

・背景公式:気持ちが落ち着いている。
・第1公式:手足が重い。
・第2公式:手足が暖かい。
・第3公式:心臓が静かに打っている。
・第4公式:呼吸が楽になっている。
・第5公式:お腹が暖かい。
・第6公式:額が涼しい。
・消去動作:屈伸などのストレッチを行い、自己催眠を解く。


リラックスできている状態で1から6の公式を心の中で唱えて、最後は消去動作をして終わりという形です。
そのまま眠るのでしたら消去動作は省いてもOKです。
はじめから全部の公式をスムーズにできる人は極めて稀です。
継続力を持って少しづつ進めていくことが大切です。

2012年10月14日日曜日

自律神経失調症の治療-漢方を手に入れる

漢方はどのように入手するのでしょうか?
大きく2つに分けて病院で入手する方法と、薬局で入手する方法があります。
ただ注意したいのがどちらも漢方の強いところでないと出来合いの漢方を出されてしまうということです。
漢方は生薬から作られ、その人の性別や体格や症状などをしっかりと考慮した調合をしてもらうのが理想的です。
体質改善で、ある程度長く漢方と付き合う必要のある自律神経失調症では尚更です。
なお薬局では保険が効かず、また薬剤師は触診などの診察ができないため、金銭的な面、診察の面からも、漢方に詳しいお医者さんがいる病院に行くのがベターだと思われます。

2012年10月12日金曜日

自律神経失調症の治療-漢方とは

自律神経失調症の治療法、改善法の1つとして漢方があります。
中国(漢)から伝来し、「気・血・水」を基軸としています。
一般的な西洋医薬とは違い体の芯から体質改善を図る漢方は、慢性的な不調である自律神経失調症に効果が期待できます。

2012年10月11日木曜日

自律神経失調症の検査

自律神経失調症かどうか調べるための検査はどのようなものがあるのでしょうか?
自律神経失調症という病名はない?でも述べました通り大変定義の難しい症状ですが、検査方法の1つとして「自律神経機能検査」というものがあります。
私も受けたことがありますが、大変重々しい検査名とは裏腹に痛みもないしあっという間に終わってしまう検査でした。
主に交感神経と副交感神経のバランス具合を視覚的に知ることが出来るものです。
しかし検査する設備のない医療施設も多いため事前に調べておくことをお勧めします。
また言うまでもありませんが、問診も1つの検査方法です。

2012年10月9日火曜日

自律神経失調症という病名はない?

「自律神経失調症」という言葉は便利な言葉であるのですが、その反面定義は曖昧でこの言葉のカバーする範囲も広く、病名として扱っていないお医者さんがほとんどです。
ですので単独で「あなたは自律神経失調症です。」と診断されることはまずなく、「うつ病などの主症状に付随する症状として、こんな自律神経の症状が見られます。」というような診断をされることが多いはずです。
「自律神経失調症」という名称は大変フワフワした掴みどころのない言葉だということを覚えておいたほうがいいでしょう。

2012年10月7日日曜日

自律神経失調症の原因

それではどうして自律神経失調症になってしまうのでしょうか?
多くはストレスが原因でなってしまうという考え方が一般的です。
この世の中にストレスを感じたことがないという人はいないと思いますが、あまりにもストレスを長期間受け続けることで体が緊張状態になり、交感神経が刺激され続けることで交感神経と副交感神経のバランスが取れない状態が続いてしまうのです。
ただ、生まれながらにして自律神経のバランスがとりにくい人も一部にはいるようです。